人貸し屋

★零 弐




しばらくすると、

屋敷のドアが勢いよく開いた



「・・・もう少し、

 ドアは優しく開けてほしいですね」



入ってきたのは、

いかにも怪しい男



あのドクターに仕えている奴だ



「・・・助かったが、1日が限界だ。

 明日、《不燃ごみ》を獲りに行く。

 ・・・と言っていました」



あきらかな棒読みに

主は小さく笑いながら返事をする



「かまいません。

 ドクターにお礼だけ

 伝えておいてもらえますか?」



そういうと

怪しげな男は何も言わず

帰っていった



「・・・助かるのか」



「どうでしょうね。

 夜に行った、反対のことを

 するつもりなんですが・・・」



そう言って、

満タンに水の入った3つの瓶の中から

オレンジの瓶を出してきた主



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