人貸し屋
「・・・ということは、
アナタは孤児ですか」
「・・・うん」
「そうですか・・・
アナタはひき逃げにあい、
あと1時間で死ぬかもしれません。
しかし、私の力を使えば、
生きることも可能です」
「え・・・?」
「どうしますか?
このまま死ぬか、
人間と、過去を捨てて
私の家族になるか・・・」
怪しく微笑む主は
男に向かって右手を差し出した
俺も、同じことを
言われたことがある
こいつは、どうするのか・・・
「・・・・・・よろしく、主様」