人貸し屋



主はくすくすと笑いながら

食事の用意を始めた



数十分で

食卓の用意が出来て

3人で机を囲む



「さて、では昼の誕生日を

 祝いましょうか」



主がグラスを持ち上げて

俺達もグラスを持ち上げようとした

その時・・・



コンコン・・・!



職場のドアが、叩かれた



「・・・はぁ、困りましたね。

 客が来てしまいました。

 2人とも、少しだけ

 ここで、待っていてください」



それだけ言うと

主はグラスを置いて

職場へと向かって行ってしまった



俺もグラスを置いて

主の後を追う


職場には主と

ランドセルを抱えた女の子が

2人ならんで立っていた



< 60 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop