人貸し屋
もう、いやだ
涙が流れそうになるのを我慢して
教室に戻るため怪我を水で洗う
痛い
体が痛い
心が痛い
誰も助けてくれない
「・・・早く、教室に戻らなくちゃ」
水でぬれたところを
ハンカチで綺麗に拭く
急いで教室に向かうと
さっきまで私を
いじめていた男の子たちが
笑顔で話しかけてきた
「何してたんだよ
授業始まってるんだよ?」
「う、うん・・・
ちょっと遊びすぎちゃって・・・」
先生の前だから
後で何されるかわからないから
笑顔でそう答える
ちゃんと、笑顔できてるかな