人貸し屋
「そうですね・・・
それが無理なら、こちらから
回収に向かいます。
素敵な友達が来るといいですね」
小さく微笑んだお姉さんは
とても綺麗だったけど
とても、怖く感じた
「・・・ありがとうございます」
「気を付けてお帰り下さい」
そう言って
屋敷の奥に行くお姉さん
私はどうしていいかわからず
ソーダを飲みきって、
瓶をハンカチでくるんで
ランドセルの奥に入れてから
その屋敷を出た
屋敷と私の家は、
意外と近かったから
迷わずに帰って来れた
まだ、夢なのか本当なのか
わからないまま
さっき貸してもらった
ピンクの瓶をランドセルから取り出す