人貸し屋
☆アスカside



朝、目覚まし時計の音で

いつもの時間に起きた



今日も、お母さんとお父さんは

仕事でいない



1人、用意された菓子パンを

一口食べて学校の用意をする



勉強の机の上には

昨日のピンクの瓶が置いてあった



中には

ほんの少しだけ水が入っていた



「・・・飲めるのかな」



瓶を傾けて

水を出そうとしてみる



「・・・あれ?出てこない」



水は、傾いているけど

瓶の口から水は出てこない



本当に魔法の瓶なんだ・・・



そっとハンカチでくるんで

ランドセルの中に瓶を入れる



1人で家を出て鍵を閉める

この時が、1番嫌だ

学校に行きたくないから

そのまま休みたいのに



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