人貸し屋
私の手をとり
未来は職員室に向かう
「・・・未来は、何組?
授業始まってるよ」
「授業なんかかまへんよ。
昨日、転校してきたんや
同じクラスやから、よろしく」
「・・・友達になってくれるの?」
「当たり前やろ?
ほんま君おもろいなぁ」
「・・・私、飛鳥って言うの」
「飛鳥?かわええ名前やな
これからよろしくな、飛鳥」
ニッコリと微笑む未来に
私も同じように微笑みかけた
大樹が帰った日
私は初めて友達が出来た―。
~飛鳥の章 完~