頑張る君が好き
バスケ部の君がすき!
私は、沖山涼華。
私には、好きな人がいます。
それは・・

「おはよーっす!涼ちんっ♪」

この人・・。
高瀬海斗。

「おはよう。」
「朝からくれぇな~、これやっから元気出せよ。」
ハイッとグーにした手を出してきた。
反射的に、手を差し出すと
コロンと、私の手のひらに飴が2つ。
「わー、ありがとう!」
「まあ、いいってことよ!じゃ、俺朝練いくわー」
「頑張ってね。」
走って体育館に行った事を確認して、
私はその飴をジーッと見つめた。

うふふふふと、気持ち悪いくらいにやけて
「絶対、食べない!!!」
と独り言を言っていると・・

「な~にが絶対食べないの~?」
「あっ、亜弥~ふふふふふ」
「きもいきもいきもい!」
この、きもいと連呼するのは
伊藤亜弥。同じクラスのお友達。

「みてみて~!高瀬がね!くれたの~」
うふふと気持ち悪い笑みを見せると
「よかったじゃん。」
「やばくない?ねえ!」
「はいはい。てか、土曜日、バスケ部大会あるらしいよ~」
ニヤニヤと亜弥が言う。
続けて
「飴のお礼、すれば?」
と言って、朝練があるって言って行ってしまった。

大会か~・・。
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