花マル彼氏
タイミングが悪い。


悪すぎる…。



声をかけてきたのは、私の親友の友利<ユリ>だ。



「ねぇ…その子だれ?教えてよ」


と興味津々な友利。


「僕は柚の彼氏です。名前は花園です。よろしく!!」


「ちょっと…勝手に自己紹介しないでよ!」


私が怒りながら言うと。


「えぇ…!柚の彼氏!!しかも聖湘じゃん!」



友利がうらやましそうに話す。


「じゃ…私たちはこれで!」


なんとか、その場を逃げ出したかった私は無理矢理、友利を引っ張って歩きだした。



そんな私たちを見ていた花園くんが…



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