花マル彼氏
私の一日は慌ただしく、疲れを増すだけで刻々と過ぎていく…


あいつのせいで……。



授業も終わり。


教室を後にした私と友利。



「ねぇ…下駄箱の辺り。やけに賑やかだよね」


と友利が呟いた。


それもそのはず……。


私にアドレスやら書いたメモを渡すために人が集まっていた。



そんなに聖湘がいいわけ?


私は呆れ果てていた。



そんな人の群れを掻き分け、校門へと向かう私の目の前に……。


この騒ぎの原因でもある、花園くんが待ち伏せしていた。



私のテンションは一気に下降した。



もう何もかも嫌…


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