花マル彼氏
ふと……
彼を見ると。
ピアノを弾く花園くんの横顔は……
大きな窓から差し込む光で照らされて
キラキラと輝いて見えた。
ピアノを弾く指は、細く、そして長く…
とても綺麗……
あらためて彼を見ると、すごくカッコイイ。
そんな彼が何故、私が好きなのか不思議だった。
私は…いつの間にか、彼の存在に
ドキドキしていた。
ピアノの音色で掻き消されてるはずなのに…
ドキドキが彼にばれそうなぐらい……
大きく波打っていた。