花マル彼氏

スパイ大作戦②

結局…私は熱があって学校を休んだ。




「柚…お友達が来てるわよ。」


母の声が、私の部屋に響いた。


「わかったぁ〜」



友利かなぁ…。


心配してくれるなんて…


優しいなぁ……あぁ!!



部屋のドアを『ガチャ』と開けたのは。


「花園くん…どうして」


学校を休んだ事を、伝えてないのに。


なんで家にいるわけ??


っていうか…家、知らないはず…………。



私は動揺していた。



「柚、大丈夫?熱があるんだって…」


「あっ、うん。でも大丈夫」



私の一言で、安心した顔を見せる花園くん。
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