執事の戯言

優しげに、あやすように頭を撫でながら言うと、「分かった!じゃあ、ランラン(ゴールデンレトリバーの名前)と遊んでるね!」と言って、元気よく走っていった。


この頃の俺はまだ中三。


でも、時は既に遅し。


姫様への恋心が溢れんばかりに沸き上がって、今にも抱き締めたい欲望を必死に抑えている俺がいる。


歳の差?身分を弁えろ?


ロリコンだと?


んーなもん、関係ねーんだよ!


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