矢刺さる先に花開く
愛しい貴方様へ
所詮、御家同士のために結んだ仲――と、貴方様はお思いでしょうか。
されど、私は違います。
御初に御目にかかりました時よりずっと、私は貴方様を想うて参りました。
その気持ちは、これまでも、これからも揺らぐことはござりませぬ。
愛しい我が殿――。
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