矢刺さる先に花開く
保元の乱
出逢い
「何故父上が…!?」
中納言家成は、あの暫くあと病に臥せったかと思いきや、直ぐに身罷ってしまったのだ。
家成の子の中でも可愛がられていた経子の悲しみは深かった。
そしてその二年後。
父が仕えていた鳥羽法皇までもが崩御されたのだ。
すると、法皇の死を待っていたかのように、崇徳上皇と後白河帝との間で戦が勃発したのだ。
それだけではない。