犬みたいな君【短編】
犬
休み時間になって
俺はいつもどおり仲間たちのとこに行こうとした
「ねえ!山田くん!」
前に座っていた君がいきなり後ろをむいて俺を呼んだ
それからにこにこしながらこう続けた
「私思ったんだけどねっ、これからは親しみをこめてあだ名でよぶことにする!いいっ?」
急に話しかけられて
しかもまだひとことしか話したことないのに
親しみをこめてあだ名でよぶことにする
と言われ俺は思わず
「へ?」
とまのぬけた返事をしてしまった