-spirit-スピリット-愛しい君へ-
「なにか?」
と聞くと彼はニッコリと笑った。
「君の名前久欄愛歌さんで合ってるのかな?って思って」
椅子を見れば分かる事をなんで私にいちいち聞くんだ。
まぁ一応答えておくか。
またじっと見られても困るからな。
「合っている・・・」
少し返事が短すぎるか?いや、これでいい。
彼の質問には答えたんだこれ以上関わる事はない。
そうおもい、もう一度窓の外を見ようとしたとき、彼が言ってきた。
「俺の名前は椿院大翔、よろしく」
彼は私に手を差し伸べてきた。
だが、私はその手を拒絶した。
「あいにくだが、私は君となれあうつもりはない。それに、私となれあっても君が不愉快になるだけだ」
こうやって、冷たくあしらった後、私はいつも後悔するんだ。
でもしょうがないだろ。
こうやって差し伸ばされた手に何度も裏切られた。
もう傷つきたくない。
だから人を拒絶をする。
これは一種の自己防衛なのだろうな。
冷たくあしらえばみんな私から離れていく。
そして彼も他の人と同様離れていく。
はずだった……。
そういう展開を予想していた。
彼が次の言葉を言うまでは…、
彼はこう言ったのだ。
「なんで?関わってみなければ分からないじゃないか?」
と。
「君、それを本気で言っているのか?」
彼の反応があまりにも他の人達とは異なっていた事におどろいた。
普通なら私が冷たくあしらった後、気まずい雰囲気になり、そこで会話終了なはずだ…。
なのに彼は……、
「あたりまえだろ?」
と言って、屈託のない純粋な笑みを私に向けてくる。
そんな彼を見て、彼なら、信じられそうな気がすると思った。
なぜかは分からないけれど、彼のこの屈託のない笑みと、力強い意志と優しさを秘めた彼の瞳を見てそう思えたんだ。
「ま、まぁ、暇な時の話し相手ぐらいにならなってやってもいいぞ。」
少し照れくさくて俯きながら言った言葉。
それを聞いて彼が微笑んだのを頭上で感じた。
「あぁ、よろしく、愛歌ちゃん!」
そう言って私の頭に手を置いてなでなでし始める大翔。
急に撫でられた事に驚いて体がビクッと反応する。
「な、なぜ急に撫でる!?」
「ん?愛歌ちゃんが可愛いから」
「か、か、からかうな!!」
急に可愛いなんて言われると照れる。
というかどう返していいのかわからなくなる。
「と、というか!いつまでなでているつもりだ!!」
私がからかうなと言っても、ずっと彼は私の頭をなでている。
「え~、俺が満足するまでだよ」
私の心情もしらずに彼は呑気にそう返してきた。
大翔は、なんだか軽すぎるような気がする。
「愛歌ちゃんの髪の毛って柔らかいよね・・・」
そう言いながら彼は私の髪を指に絡ませて遊び始めた。
そんな彼のしぐさに心臓の音が高鳴るのを感じる。
このままじゃまずいな。
私は感情がたかぶると瞳が真紅色に変わることがある。
それは昔からの事でコンタクトで隠しても
瞳が真紅色に変わるとコンンタクトをすかしてみえてしまう。
だから感情がたかぶらないように人と関わる事を避けてきたのだが。
大翔の前だと感情をおさえるのはとても難しそうだ。
と聞くと彼はニッコリと笑った。
「君の名前久欄愛歌さんで合ってるのかな?って思って」
椅子を見れば分かる事をなんで私にいちいち聞くんだ。
まぁ一応答えておくか。
またじっと見られても困るからな。
「合っている・・・」
少し返事が短すぎるか?いや、これでいい。
彼の質問には答えたんだこれ以上関わる事はない。
そうおもい、もう一度窓の外を見ようとしたとき、彼が言ってきた。
「俺の名前は椿院大翔、よろしく」
彼は私に手を差し伸べてきた。
だが、私はその手を拒絶した。
「あいにくだが、私は君となれあうつもりはない。それに、私となれあっても君が不愉快になるだけだ」
こうやって、冷たくあしらった後、私はいつも後悔するんだ。
でもしょうがないだろ。
こうやって差し伸ばされた手に何度も裏切られた。
もう傷つきたくない。
だから人を拒絶をする。
これは一種の自己防衛なのだろうな。
冷たくあしらえばみんな私から離れていく。
そして彼も他の人と同様離れていく。
はずだった……。
そういう展開を予想していた。
彼が次の言葉を言うまでは…、
彼はこう言ったのだ。
「なんで?関わってみなければ分からないじゃないか?」
と。
「君、それを本気で言っているのか?」
彼の反応があまりにも他の人達とは異なっていた事におどろいた。
普通なら私が冷たくあしらった後、気まずい雰囲気になり、そこで会話終了なはずだ…。
なのに彼は……、
「あたりまえだろ?」
と言って、屈託のない純粋な笑みを私に向けてくる。
そんな彼を見て、彼なら、信じられそうな気がすると思った。
なぜかは分からないけれど、彼のこの屈託のない笑みと、力強い意志と優しさを秘めた彼の瞳を見てそう思えたんだ。
「ま、まぁ、暇な時の話し相手ぐらいにならなってやってもいいぞ。」
少し照れくさくて俯きながら言った言葉。
それを聞いて彼が微笑んだのを頭上で感じた。
「あぁ、よろしく、愛歌ちゃん!」
そう言って私の頭に手を置いてなでなでし始める大翔。
急に撫でられた事に驚いて体がビクッと反応する。
「な、なぜ急に撫でる!?」
「ん?愛歌ちゃんが可愛いから」
「か、か、からかうな!!」
急に可愛いなんて言われると照れる。
というかどう返していいのかわからなくなる。
「と、というか!いつまでなでているつもりだ!!」
私がからかうなと言っても、ずっと彼は私の頭をなでている。
「え~、俺が満足するまでだよ」
私の心情もしらずに彼は呑気にそう返してきた。
大翔は、なんだか軽すぎるような気がする。
「愛歌ちゃんの髪の毛って柔らかいよね・・・」
そう言いながら彼は私の髪を指に絡ませて遊び始めた。
そんな彼のしぐさに心臓の音が高鳴るのを感じる。
このままじゃまずいな。
私は感情がたかぶると瞳が真紅色に変わることがある。
それは昔からの事でコンタクトで隠しても
瞳が真紅色に変わるとコンンタクトをすかしてみえてしまう。
だから感情がたかぶらないように人と関わる事を避けてきたのだが。
大翔の前だと感情をおさえるのはとても難しそうだ。