Star*Sky
「ねぇ。」
いつのまにか深い眠りについていた私の頭の上から言葉が降ってくる。
「ん…あれ授業は?」
「とっくに終わってますけどー。」
まだ眠たい頭を起こし、開ききらない目をこする。
オレンジの光が教室にさしこみ、教室にはもうほとんど人はいなかった。
「よく寝てたねー、おいて帰ろうかと思った。」
私の鞄を持ち、冗談っぽく笑う彼女。
「やめてよ、夜の学校とか超恐いじゃん!」
私を起こしてくれたのは、言うまでもなく紗季
お腹のあたりまであるサラサラの髪の毛が夕焼けにあたって、なんか綺麗。
…私も髪の毛早く伸びないかな。
中途半端な長さの髪の毛は、毛先が少し傷んでいて鬱陶しい
「そういえば、隣の席の男子と楽しそうだったね。」
帰り道にボーっと歩いていると紗季が口を開いた
「あー。すっごいムカつく奴だったの、超馬鹿にされた」
「由奈を馬鹿にするって勇者じゃん」
ケラケラと笑いながら紗季も私のことを馬鹿にした
「でもね、かっこよかったよ。顔だけ」