Star*Sky

「姉ちゃん…リモコンはダメだろ…」

くるりとこちらを向いた弟の顔がひきつる。リモコンを握りしめ、睨みつける姉の姿を見て。

「…冗談」

「目がマジだったろ!!」

「まさか」

「わかった、わかったから、リモコン置こうぜ」

まるで猛獣をなだめるかのように私に言う弟。
…別に本気で投げないから

そう思いながらリモコンを机に置く

「私はライオンか」

「ライオンより怖えよ」

「何?」

「リモコンに手をかけるなって!!」

「ふん」とソファから立ち上がり、プリンの空を捨て部屋にもどる。
< 25 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop