Star*Sky
「由奈、また告白断ったの?」
温かい日差しが照る中庭で親が作ってくれたお弁当を見て、どれから食べようか迷っていると隣から声が聞こえた。
「うん、だってきっとあの人は私じゃなくても生きていけるし。」
購買の袋をカサカサと揺らしながら現れた唯一の友達。
いや、唯一一緒にいる友達かな。
「はぁ…可愛い子ほど性格に少し難があるのかしら…」
私の横に腰をおろして、ため息交じりで言葉を吐かれる。
「私は自分の気持ちに正直なの」
さっき告白してきたB組の人は、友達がたくさんいるし、もちろん女友達も多い。
そんな人気者と付き合うなんてそんな自殺行為はしない。
でも、私の考えにすごく不満気にしてる紗季。
彼女の考えと私の考えは確かに噛み合わない