Star*Sky

「由奈、どうしたの?いきなり立ち止まって」

「…あなたは誰?」

考えてもいない言葉が勝手に口からでる

嫌な汗が背中をつたう。

「まだ教えれないよ、完璧に思い出した頃にわかるよ」

私の質問に、無表情より冷たい表情で言う

なんのために、この男は私に近づいてきたの?

蒼井空…、アオイソラ。

頭のなかで浮かんで消える記憶

よく思い出せない。

けど、その綺麗な人形のような無表情がニヤリと笑う顔だけが何度も何度もでてくる

「さぁ、由奈学校だ。切り替えよう」

「え、うん…」

無表情の彼は、私のほうを見て言う。

今悩んでいても何も思い出せないし、忘れたい。

< 38 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop