Star*Sky

しかし、スルーされた。

また本を開き、読み始める

確信犯だろ、絶対イライラさせるためだろ

私の苛々をよそに本を読み続ける空に対し、本を取り上げてやろうかとも考えたが、やめた。

そんな別にこいつに構ってほしい!みたいな行動するほど仲良くないし、まず知り合ったの昨日だし

あごを手にのせ、窓の外を眺める。

どんよりとした雲におおわれた空は今にも雨がふりそうだった

雨は嫌い。

鬱陶しいし、うるさいし、濡れるし、いいことなしじゃん。

「あ…傘。」

そういえば私傘持ってきてない

いつも鞄に入っている折りたたみ傘は今日に限って入っていない

運悪いなぁ

重たい空を眺めながら雨が降らないことを願った

だが、その願いは虚しくも、昼から土砂降りの雨が降っていた
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