Star*Sky
耐えきれなくなった私が口を開く。
「紗季、時間。授業に遅れるから行こう」
実際授業なんてどうでもいいけど
一刻も早くこの男の前から立ち去りたい。
「何由奈怒ってんの。だから紹介したって無駄だって言ったのに。」
「怒ってんのー?由奈ちゃん沸点低いねー」
ヘラヘラすんなっつの。
鬱陶しい。邪魔。・・・他に何があるかな。
「気安く呼ばないで。」
「ごめんねー、由奈不機嫌になるとなおらないから」
そっぽを向いている私の代わりに、紗季が謝ってその場を離れた。
「由奈態度悪すぎ。」
私の後を追ってきた紗季が呟く
「私あいつ嫌い」
「だろうね!」