【短編】恋人は未来人
それを知った光一は、真衣に別れ話をしたのよ。
そして、あの女と結婚し真衣をクビにしたわ。これがすべてよ」
「ありがとうございます。よくわかりました」
「あんた泣いてるの?真衣が死んで十年も経つのに…」
「あのーあなたは、真衣さんの…」
「私の名前は真紀。彼女は父親似で私は母親似だからあまり似ていないけど、本当の妹よ」
「そうだったんですか。お姉さんのことは、任せて下さい」
「はぃ…」
妹さんは、首を傾げながら去っていったよ。
タイムマシンを説明しようか迷ったが結局話さなかった。
あの時は、本当にできるかどうか自身が無かったからだ。