新撰組は恋の香り―後編―

「あ、はい。」

「うふふ。では、私はむさ苦しい稽古場でも見学して来ますわ。」

はんなりと伊東さんは、立ち上がり
近藤さんにニコッとしてから大広間を出て行った。

それから少し沈黙の世界が広がったと思ったら

「っぷ。はははは」

と、沖田さんが笑い出した。

「なに?葵羽さんいつの間にそんな役回りになったんですか?面白くておなか痛いですよー。」

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