新撰組は恋の香り―後編―
「まあ、葵羽に分かるように言えばこんなもんだからよ。」
私にニカッと笑いかけガシガシと頭をなでた。
「ちょっ!永倉さん、やめてくださいよー」
「やめねぇーよー」
なんてじゃれているとゴホンっと土方さんが咳払いをした。
「薩摩達のとこ取っちまえばアイツ等はいるとこを一つ無くすことになるだろ?」
「あー、ずる賢いですねぇ、土方さんは。」
「総司、てめぇは黙ってろ。あと、葵羽まお前は部屋に戻れ。」
刃のような目線で言われた。
こわかった。
これが今の感想。
「「はーい。」」