新撰組は恋の香り―後編―
夜。昼間とは打って変わって
賑やかな遊郭。
何故か、私も忙しかった。
「新しく見る顔だな?近くに来て酌してくれんか?空。」
「だんなはん、飲み過ぎでありんすよ?」
うげーと思いながら笑顔でお酌すると
肩を引き寄せてきた。
「きゃっ。」
「近くで見た方が美人だな。」
お酒くさい。
てか、近いつうーの!!!
いつもならビンタのとこだけど、ここは。
「そんなことありまへんよ?」
そう言いながら離れようとするけど強く肩を抱かれ動けない。
どーしよ。
そう思っていたら
「空ちゃん、お客はんよんでるさかい行っておくんなまし?」
お菊さん登場ー!
「ねえはん。すみませんなぁ。」
「あ!お菊ちゃーん!!今日はさせてね?」
「そーどすなぁ。」
おっと、この会話はR18だ。
早いとこ出よーっと。
「失礼いたしやした。」
部屋からでて
呼ばれた部屋へと向かう。