新撰組は恋の香り―後編―

中から平助くんが出てきた。

「なあ、総司?これで俺達の未来が分かったら俺、つまんねぇと思うんだよ。」

遠くを見ながら平助くんは小さく言った。

「平助は僕みたいに明日の保証がされてない訳じゃないからそんな事がいえるんです!」

「俺も保証なんてされてねぇよ!!!」

首を振りながら平助は声を張り上げた。

平助くん?もしかして。

「ねぇ?もしかして、見たの?」

一歩平助くんに近づいて聞いてみた。
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