新撰組は恋の香り―後編―
平助くんはくるりと私の方へ向きを変え
しゃがみ込んだ。
「なら、俺を助けろよ。俺、葵が現れるまでいつ独りになるかなんて考えたことなかったんだ!でも、葵。お前がきてからいつ、葵が、俺が居なくなったらって考えちゃうんだよ。」
「平助くん、泣かないで?私は、、、ここにいるよ?」
泣き始めた平助くんを抱き寄せながら言葉を選びながら言う。
だって、私がいついなくなるのか
保証も約束もできないから。