りとる・ばりあー
……とか言ってみる。
なんて強がる私。
や、その、好きな人はいないんだけどさ。
なんてゆーか、キモい男子ばっかだったら嫌だなー!みたいな感じ!
心の底では、ほんの少しだけ緊張してみたり。
クールな表情して、
“別にクラスなんてどうでもいい”
みたいな顔して、クラス表に溜まる人だかりが退くのを待っていた。
長野は見たくてウズウズしているけど。
去年は最悪だった。
中学2年ということもあったからか、
クラスにはいじめがあった。
だから、“いじめる奴”と“いじめられる奴”、両方が私と同じクラスでないことを祈る。
人だかりがなくなってきた。
長野とクラス表に歩み寄って舐めるように視線を促し、自分の名前を探した。
「1組だ」
私は1組。
「2組だ……離れたね」
長野とは離れた。
ま、長野とは家も近いし登下校一緒になるでしょ。
正直、長野と同じクラスはキツイかも(笑)
そしてなんとなく竹内の名前を探した。
竹内の名前はなかった。