クリスマス&お正月
「姉貴、これ、しるふから。よく行くとこのケーキ」
自他ともに認めるしるふが言うんだからおいしいんだと思う
海斗が先の目の前に白いケーキボックスを差し出す
「あら、ありがとう。可奈が喜ぶわ」
お茶準備してるから、荷物は上ね
にこにこと白いケーキボックスを大事そうに抱えて、沙希はリビングに戻ってしまった
「いつまでつったってんの」
沙希が消えた扉をなんともなしに見つめていたら、
二階へと続く階段を数段上がった海斗に話しかけられた
はたと視線を移すと、いつもと変わらない、
けれどどこか面倒くさそうな光のある漆黒の瞳が見下ろしていた
そのことに気が付いたしるふは小さく微笑みながら海斗に追いつく
「…何もなーい」
階段を上がったところにある海斗の部屋見入ったしるふは、思わずつぶやく
「何もなくないじゃないか、ちゃんと机にベッド、本棚。自室としてはきちんと機能できるくらいのものはある」
すぐさま、コートをクローゼットにかけていた海斗から抗議が飛ぶ
自他ともに認めるしるふが言うんだからおいしいんだと思う
海斗が先の目の前に白いケーキボックスを差し出す
「あら、ありがとう。可奈が喜ぶわ」
お茶準備してるから、荷物は上ね
にこにこと白いケーキボックスを大事そうに抱えて、沙希はリビングに戻ってしまった
「いつまでつったってんの」
沙希が消えた扉をなんともなしに見つめていたら、
二階へと続く階段を数段上がった海斗に話しかけられた
はたと視線を移すと、いつもと変わらない、
けれどどこか面倒くさそうな光のある漆黒の瞳が見下ろしていた
そのことに気が付いたしるふは小さく微笑みながら海斗に追いつく
「…何もなーい」
階段を上がったところにある海斗の部屋見入ったしるふは、思わずつぶやく
「何もなくないじゃないか、ちゃんと机にベッド、本棚。自室としてはきちんと機能できるくらいのものはある」
すぐさま、コートをクローゼットにかけていた海斗から抗議が飛ぶ