クリスマス&お正月
「どうした」

遺影の前で笑ったしるふを不審そうに海斗が見つめ、背後から問いかける

「いや、海斗ってお母さん似だなーと思って」

目の辺りがそっくりだね

「あー、よく言われる。そうらしいな」

自覚はあまりないが

「なんか、優しそうなお母さんだね」

会ってみたかったなー

きっと絶対いい人だ

遺影の前で微笑み、もう一度遺影に目をやるしるふを、

海斗はふと優しい瞳で見つめていた

会わせてみたかった

そう思っているのは、きっと自分だけじゃない



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