クリスマス&お正月
「はあ!?今あんたなんて言った!?」

「だから、知ってたんだって、俺は」

「いつから知ってたのよ!なんで黙ってんのよ!」

「こないだ飲んだとき?海斗から聞いた」

「だから!なんで黙ってんのよ!!こないだって一年くらい前じゃない!!」

「だって、お前に言うとうるさいだろ?」

俺と海斗の暗黙の了解だよ

「当たり前でしょ!!高校の時、海斗が何人の女の子を振ったと思ってんのよ!!その海斗に彼女ができたのよ?しかもこんなに美人の!!誰が黙ってるって!!」

「俺、基本海斗の味方だし」

と弘毅はあっけらんかとして笑う

隣で亜紀ががっくりとうなだれる

「変わんないな、お前ら」

二人の会話が途切れたタイミングで言葉を発するのは、もちろん海斗

そこ声音は、その変化のなさを喜んでいるというよりは、あきれているようだ
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