クリスマス&お正月
「良い根性してるよ、しるふは」

「なんか言った?海斗君」

「何も」

しらっと明後日の方を向く海斗をふーん、と細めた瞳で見上げる

「そんなことばっかり言ってると他のもっといい男見つけてやるんだからねー」

そしたら海斗なんて泣いて悲しむでしょ?

彼女は大切にしなきゃ

「誰が。せいせいするって、重い脛かじりがいなくなって」

ま、でも次の標的に同情はするけど

「もう!!そんなこと言ってると本気で他のもっといい男見つけてやるんだからね!!」

今に見てなさいよ!海斗!

「わかった、わかった。さっさと大判焼きでも鯛焼きでも買ってこいよ」

ここ寒いんだから

しっし、と手を払う海斗に「海斗も行くの!!」と怒ったしるふが腕をつかんで連れて行く

なんで、なんていう海斗のつぶやきなんて無視だ
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