変恋!
「山田山田山田山田・・・・・・・う~ん・・・・・・・・・」 何かの呪文のようにずっと山田と呟いている。変な人みたいだ・・・・・・・。 「まぁ、隣の席だし見れば思い出す・・・・・・・・・・かな・・・」 そう言いつつも、ずっと山田と言う得たいの知れない人物を脳内検索していた。 そして教室へ・・・ ――――一年一組教室―― さっきから隣の席になる山田くんの机をガン見している。まだかまだかと待ち続けていた。 『まだかまだかまだかまだか!!!!』 心のなかで呟く。呟くと言うか叫んでる。 と、いきなり前の席から。 「ねっ・・・・!ねぇ!!!」 「はっ!はい!!なんでしょうか!!?」 「あの!よよよっ!よかったら・・・・・・・!」 彼女は席を立って大声で言った。 「お友達になってくださいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 シーン・・・―――― 教室が一気に静まり変える。そりゃあ生きてきたなかであんなに大声な自己紹介は、滅多にないでしょうな。 そして彼女は「ハッ!」と、アニメのようなリアクションをかまし、顔を真っ赤にして、急いで席についた。彼女が座ってしばらくすると、先ほどのように騒がしくなった。 「ごっ・・・ごめんなさい ・・・恥ずかしい思いをさせて・・・」 ある意味貴重な体験が出来ましたよ。