恋……シヨ?ー小沢尚人編ー
「はぁ…よかったぁ。
じゃあ小沢先輩、すぐに内線をかけて先生に開けてもらいましょう」
よくよく見たら、奥の柱の陰に隠れて見えなかったけれど、確かに学校の教室にも設置されている内線電話と同じものが今頃見えた。
そりゃそうだよね。
だけど、一体どの先生がドアを閉めちゃったのかしら。
普通中に人がいないか確認してから閉めるでしょ!
「は?何言ってんの、梅津。
何も今すぐ出る必要ないだろ?」
「え、どうしてですか?」
「今出て行った所で、出し物の片付けする羽目になるだけだろ?」
「や、そりゃそうですけど…」
小沢先輩、まさかそんな当たり前な事でしばらく閉じ込められたフリをするとか言うんじゃ…?
「それに、せっかく2人きりになってんだぜ?
もっとこのシチュエーションを楽しんでから出てもいいじゃん」
「――――――っ!!」
ニタリと口角を上げ、いつもの余裕じみた俺様の顔になった小沢先輩。
「あ…あの…っ」
「なに、俺と2人でいるの嫌なわけ?
つーか、俺の専属マネージャーになった梅津には、もう拒否権ないんだけど」
「小沢先ぱ――――…」
ずっと想い続けていた小沢先輩との、初めての2人きりの時間。
女神さまが授けてくれた、祝福の中――
小沢先輩からは、私の焼いた甘いホットケーキの匂いがしたの…。
じゃあ小沢先輩、すぐに内線をかけて先生に開けてもらいましょう」
よくよく見たら、奥の柱の陰に隠れて見えなかったけれど、確かに学校の教室にも設置されている内線電話と同じものが今頃見えた。
そりゃそうだよね。
だけど、一体どの先生がドアを閉めちゃったのかしら。
普通中に人がいないか確認してから閉めるでしょ!
「は?何言ってんの、梅津。
何も今すぐ出る必要ないだろ?」
「え、どうしてですか?」
「今出て行った所で、出し物の片付けする羽目になるだけだろ?」
「や、そりゃそうですけど…」
小沢先輩、まさかそんな当たり前な事でしばらく閉じ込められたフリをするとか言うんじゃ…?
「それに、せっかく2人きりになってんだぜ?
もっとこのシチュエーションを楽しんでから出てもいいじゃん」
「――――――っ!!」
ニタリと口角を上げ、いつもの余裕じみた俺様の顔になった小沢先輩。
「あ…あの…っ」
「なに、俺と2人でいるの嫌なわけ?
つーか、俺の専属マネージャーになった梅津には、もう拒否権ないんだけど」
「小沢先ぱ――――…」
ずっと想い続けていた小沢先輩との、初めての2人きりの時間。
女神さまが授けてくれた、祝福の中――
小沢先輩からは、私の焼いた甘いホットケーキの匂いがしたの…。