恋……シヨ?ー小沢尚人編ー
「僕、スゴい甘党なんです。
このクッキー、とても甘くて僕は大好きですよ!」



「あ…そうなんだ…」



武藤くんの感想を聞いて、ようやくわかった。

お砂糖、入れすぎちゃったみたいだね。


つまり、優ちゃんの「食えた」も、甘すぎたけど食えたって事…かぁ。



はぁぁ…。

と、またしてもガックリしちゃう。


こんなんで、小沢先輩に満足してもらえるお料理が作れる日なんて、本当に来るのかなぁ…。



「心花先輩。あの、この残ったクッキーも、もらっていいですか?
うちの兄も甘党なんで、きっと喜ぶと思うんです」



「うん、いいよ。
武藤くん、お兄さんいるんだぁ。
うちもね、お姉ちゃんがいるんだよぉ!」



「わ、そうなんですか!
僕の兄は3つ離れてるんですけどね、僕とまるで正反対で――…」





‥‥‥‥‥‥‥‥
 ‥‥‥‥‥‥‥‥

  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥





今度は武藤くんとの話が弾んでしまい、何やかんやで結局、課題のプリントは進まずじまい。

時間ばかりが過ぎてしまったという…。




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