恋……シヨ?ー小沢尚人編ー



「どうしたのかな?
梅津さんにしては、随分簡単な問題でつまずいているようだね」



他の自習生はみんな帰ってしまい、教室には私だけが残ってしまっていた。


菅野先生が言ったように、さすがの私もちょっと時間がかかりすぎているのは自分でもわかっている。


私…そんなに動揺しちゃってるんだ。




「…すみません。
なんか…今日は調子悪くて…っ」



私が早く終わらせないと、菅野先生も帰る事ができない。

いつまでもてこずってたら、菅野先生にまで迷惑かけちゃうよぉ!




「ゆっくりでいいよ。
1つずつ、やっていこうか。
まずは…これだね」



長机の端に座る私の横に着いた菅野先生は胸ポケットに挿してあるシャーペンを取り出すと、課題プリントの問題を読み上げて丁寧に解説をしてくれた。




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