恋……シヨ?ー小沢尚人編ー
「そうだ、お兄ちゃん!
サンドイッチの用意、できた?」
「あっ、そうだった!」
夕陽の言葉にハッとした朝陽さんが、慌てて店の奥にと駆けって行った。
「サンドイッチ?」
私が首を傾げて夕陽に訊くと、それはサッカー部の部員たちへの差し入れなんだという。
正式な入部は月曜日からになるわけなので、これは強制なのではないのだが、改めてマネージャーになる夕陽が気を利かせた行為らしい。
「第一印象は良くしないとね!
って、お兄ちゃんってば昨日あれほど言っといたのにぃ!」
私がここに来た時に出迎えが遅かったのは、中で朝陽さんが差し入れのサンドイッチをせっせと作っていたからなんだろうな。
まだ支度が出来てなかった事に痺れを切らした夕陽は、朝陽さんに続いて「もぉ、しっかりしてよ!」と言いながら勝手にお店の奥にと入って行った。
差し入れって、夕陽じゃなくて朝陽さんの手作りなのね。
残された私と赤坂くんは、そんなしたたかな夕陽を無言で見送っていた…。
サンドイッチの用意、できた?」
「あっ、そうだった!」
夕陽の言葉にハッとした朝陽さんが、慌てて店の奥にと駆けって行った。
「サンドイッチ?」
私が首を傾げて夕陽に訊くと、それはサッカー部の部員たちへの差し入れなんだという。
正式な入部は月曜日からになるわけなので、これは強制なのではないのだが、改めてマネージャーになる夕陽が気を利かせた行為らしい。
「第一印象は良くしないとね!
って、お兄ちゃんってば昨日あれほど言っといたのにぃ!」
私がここに来た時に出迎えが遅かったのは、中で朝陽さんが差し入れのサンドイッチをせっせと作っていたからなんだろうな。
まだ支度が出来てなかった事に痺れを切らした夕陽は、朝陽さんに続いて「もぉ、しっかりしてよ!」と言いながら勝手にお店の奥にと入って行った。
差し入れって、夕陽じゃなくて朝陽さんの手作りなのね。
残された私と赤坂くんは、そんなしたたかな夕陽を無言で見送っていた…。