恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
「もうどこ行ったかと思ったわよ~……って、どうしたの?何かあった?」
二つのクレープを持った先輩は、必死な形相の私に気付いて不思議そうに首を傾げる。
そしてヨロヨロと立ち上がる松田と竹田を視界の隅に入れつつ、私は先輩に向かって頭を下げた。
「先輩…、ごめんなさい!
私達ちょっと身を隠します!!」
「えぇ!?」
先輩には本当に申し訳ないけど、今にも先生の声が聞こえてきそうで、とにかくこの場から立ち去りたかった。
武藤くんにまで先輩に「すみません…!」と謝らせてしまって罪悪感を感じたけど、とにかく強引に引っ張って走り出した。
そんな私達の姿を大量のクエスチョンマークを浮かべながら見送る忍先輩が、
「なんだかよくわかんないけど…青春って感じねぇ…」
…と、羨ましげに呟いたことは知る由もなく。
二つのクレープを持った先輩は、必死な形相の私に気付いて不思議そうに首を傾げる。
そしてヨロヨロと立ち上がる松田と竹田を視界の隅に入れつつ、私は先輩に向かって頭を下げた。
「先輩…、ごめんなさい!
私達ちょっと身を隠します!!」
「えぇ!?」
先輩には本当に申し訳ないけど、今にも先生の声が聞こえてきそうで、とにかくこの場から立ち去りたかった。
武藤くんにまで先輩に「すみません…!」と謝らせてしまって罪悪感を感じたけど、とにかく強引に引っ張って走り出した。
そんな私達の姿を大量のクエスチョンマークを浮かべながら見送る忍先輩が、
「なんだかよくわかんないけど…青春って感じねぇ…」
…と、羨ましげに呟いたことは知る由もなく。