恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
「ねぇ、赤坂くん…。
そのチェリーってどういう意味?」
「──はっ!?」
話の腰を折って申し訳ないけど、どうしても気になるから聞いてみた。
すると、赤坂くんは鳩が豆鉄砲喰らったような顔をして私をまじまじと見る。
「え!?心花知らんのか!?」
「う、うん…。何なの?」
なぜか赤坂くんはまた顔を真っ赤にして口元を手で隠している。
何…!?そんなに変な意味なの!?
ちょっと聞いたことを後悔し始めたけれど、時すでに遅し。
「……心花、そんなに知りたいんなら俺と付き合うてくれるか?」
「へっ?付き合う?」
「これから一緒に勉強しよか!俺のチェリーは心花に捧げたる!」
「えっ!?ちょ、ちょっと…!!」
私はどこへ行くかもわからないまま、赤坂くんに手を引かれて教室を後にしたのだった……。
*夢は芸人、関西弁の転校生と恋しよう☆
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