恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
Chapter6‐ふたつのアイテム‐
夏休みは塾の夏期講習があったおかげで、武藤くんとも頻繁に会えた。
二人で勉強の息抜きに朝陽さんのカフェに立ち寄った時なんてビックリ!
『あれ?雅晴じゃん、久しぶり』
『こんにちは、朝陽さん』
『えっ…??』
お互いよく知っているように笑顔で挨拶する二人の様子に、一人ぽかんとしていると。
『朝陽さんは僕の兄ちゃんの友達なんで、よくお世話になってるんです』
『え゙ぇっ!!??』
にこやかに微笑む武藤くんから告げられた事実はちょっと衝撃的だった。
まさかあのヤンキーさんと爽やかな朝陽さんが友達だなんて……異色の組み合わせでしょう。
世間て狭いんだなぁ…。