甘苦プリンセス【完結】
『……』
「……」
なんか…
話題がな-い!!!
この、白けた空気は何っ!?
『…周りにいた女の子達は?』
私は、この空気を直そうと、ど-でもいい話題を、キス野郎に振り掛ける。
「ん-、ちょっと一人になりたくて、隠れてココまで来たっ」
そうなんだぁ。
まぁココは中庭でも、人の気がないとこだから
女の子達も、気づかないだろ-なぁ。
私は、近道しようとしてこの道を通ったから
コイツの姿に気付いたけど…
『だったら、一人になりたいんなら私帰ってもいい??』
「あ…お前は別っていうか…何というか……」
あ-もう、意味分からんなぁ…
朝会ったキス野郎と、まるで別人みたい。