甘苦ﾌﾟﾘﾝｾｽ【完結】

私と谷田クンは
声がした方に振り向く。


背の高い女の子が、谷田クンに大きく手を振って

私達のトコロに、駆け寄って来た。


「翔、おはよ－」

「葵おはよっ」

そう言うと
谷田クンは、葵っていう子の頭を
クシャクシャっと
撫でた。


あり?
アンタらそんな関係??


すると、谷田クンは私の不思議そうな顔を見て

答えるかのように


「あぁ、この子は葵っ俺の彼女♪」

やっぱりか～

だって葵チャンを紹介してる時点で
谷田クンの顔、超幸せそうだったもんっ


「早瀬葵です♪ヨロシクねっっ」

び…美人っ!!
私なんかより、ずっとずっとべっぴんサンじゃ－んっ!!


…ていうか
この子、どこかで見たことあるような……