甘苦ﾌﾟﾘﾝｾｽ【完結】

「み、魅奈チャンっ」

『岡島サンっ』


息を切らしながら、岡島サンが
私のトコに
駆け寄って来た。


「さ、さっき…いつも真宮クンの周りにいる…女の子達と、すれ違って……」


岡島サンは、かなり落ち着けない状態。

『大丈夫!?ゆっくり喋っていいよっ』


そして岡島サンは
ｺﾞｸﾘと唾を飲み込んで
一つ溜息をつき……

「“うちらが光夜に告白しても、全部振るなんて藤野のせいだよね－”って…」


『はっ!!?』



「“光夜を手に入れるにはまず、藤野を不登校にしなきゃね－”って言ってて…私、怖くなって……」