甘苦ﾌﾟﾘﾝｾｽ【完結】

「怪我、してない?」

いきなり、美少年くんが私の手を掴み、優しい声で尋ねる。

『だ…大丈夫です…』

あ～、きもいきもいっ

こ－いうの、本当無理っっ

「ねぇいつまでこんな子に構ってるのさぁ」
「早く行こ－よぉ」

そ…そうだよ!
早くどっか行けっ!!
『じゃあこれは、ぶつかっちゃたお詫び★』


チュッ


『あ…』


《キャ－－－ｯｯｯ!!!》

女の子達が、一斉に奇声を上げる。

てか…てか…

今のって……
ま、まじでか…

そ、そんな……


「おいしかった?」


美少年…いや、ｷｽ野郎がニコッと笑う。

『変態－－－ｯｯｯ!!!』


ドスンｯｯｯ