甘苦プリンセス【完結】
画鋲のいじめだけで、私は昼休みを迎えれた。
「魅奈チャン、大丈夫??」
「…へ?あ-大丈夫っ」
『でも、さっきからご飯食べてないよ…?保健室、行く??』
潤んだ目で覗き込む、岡島サン。
…優しいね。
『…うん、じゃあ行こっかな……』
私はお弁当をしまい、席を立った。
「いってらっしゃい。私じゃ、力になれないかもだけど…困ったら、相談してね?」
『…ありがと』
そう言って
私は教室を、出て行った。