甘苦プリンセス【完結】
本当は、怖い。
巻き込みたくない。
そんなコト言ったけど…
誰かに助けてもらいたい……
言ってるコトと
思ってるコトが
矛盾してるよ…
『…失礼します』
「あら、一年生?」
白衣を着た先生が、私のトコロに来た。
『1-Dの、藤野魅奈です…』
うつむきかげんの私に
先生は問い掛けた。
「藤野サンね?ど-して、保健室来たの??」
『ちょっと…具合悪くて……ベッドで寝て、いいですか…?』
久しぶりに嘘付いた。
「…いいけど、先生これから出張なの。一人でいれる??」
『はい』
「じゃあベッド空いてるから、寝ててっ」
そう言って、先生は保健室を後にした…