虹の見える向こう側


そう言って私の隣に座った親友につっこみを入れる。


それが昼だろうと夜だろうと関係ない彼女の癖だとわかっていながら。


「寒くないの?こんなとこ。」


案の定私のつっこみなど気にせず、彼女は自分の腕をさする。


そんなこと言われても昼時の学食は混んでいてどうしても入る気にならない。


それなら少し寒いけれど、温かいコーヒーとパンを買って外のベンチにゆったり座る方が楽なのだ。


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