虹の見える向こう側


「そう…やっぱり駄目だったんだ。」


彼女は私を見ずにそう呟いた。


「先輩も私のことがわからないって。このまま付き合っても傷つけるだけだもん。」


言い訳がましく私は答える。


先輩の前では出なかった言い訳が、親友の前ではこんなにすらすら出てくるなんて自分でもびっくりだ。


このまま付き合っても傷つけるだけ。


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